思うように手足が動かないのは、脊柱管狭窄症のせいかもしれません
手先の動きが悪くなったり、足が思うように動かなくなったりしている場合は、脊柱管狭窄症の可能性があります。
脊柱管狭窄症は、神経の通り道が圧迫される病気です。
原因はさまざまで、生まつき脊柱管が細いために発症する方もいらっしゃれば、後天的なケガや病気によって発症する方もいらっしゃいます。
脊柱管狭窄症は、頚部と腰部で起こることが多く、狭窄が起こる箇所によって症状が異なります。
こちらでは、脊柱管狭窄症の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
脊柱管狭窄症が起きている箇所を特定しましょう
●脊柱管について
背骨は、1本の骨ではありません。
背骨は、椎骨という骨が24個も連なってできています。
脊柱管は、連なった椎骨の中にあるトンネル状の管のことです。
脊柱管の中には、重要な脊髄神経が通っています。
腰部の脊髄神経は、馬の尻尾のように枝分かれする馬尾神経や左右に枝分かれする細い神経根になります。
●脊柱管狭窄症の種類
脊柱管狭窄症は、「頚部脊柱管狭窄症」と「腰部脊柱管狭窄症」の2つの種類があります。
●頚部脊柱管狭窄症
首に起こる脊柱管狭窄症です。
第4頚椎と第5頸椎の間もしくは第5頚椎と第6頸椎のある椎間板でよく発生します。
●腰部脊柱管狭窄症
腰に起こる脊柱管狭窄症です。
第3腰椎と第4腰椎の間もしくは、第4腰椎と第5腰椎のある椎間板で好発する傾向にあります。
背骨だけでなく、馬尾神経や神経根が圧迫される場合があります。
脊柱管狭窄症の原因とその症状
●脊柱管狭窄症の原因
・先天性によるもの
脊柱管の太さには、個人差があります。
非常に稀なケースですが、生まれつき脊柱管が狭いため、脊柱管狭窄症になってしまう方もいらっしゃいます。
一般的に脊柱管狭窄症は、中高年に多いとわれています。
しかし、生まれつきによる脊柱管狭窄症の場合は、若年で発症することもあります。
・椎間板の加齢変化
歳を重ねるごとに、椎間板が変性し、本来の位置から膨隆・突出することがあります。
椎間板は、クッションの役割をしています。
しかし、椎間板が変性してしまうことで、硬い骨同士が直接触れ合うこととなり、骨棘(こつきょく)が形成されることがあります。
膨隆・突出した椎間板や骨棘により、脊柱管を狭くすることで、神経の血流が低下するため、脊柱管狭窄症につながります。
・病気や外傷
脊柱管狭窄症は、病気や転倒で生じた頚部・腰部の外傷がきっかけになることがあります。
腰部脊柱管狭窄症の原因となる病気としては、
・椎間板ヘルニア
・変形性頸椎・腰椎症
・腰椎分離症
・腰椎すべり症
などが挙げられます。
●脊柱管狭窄症の症状
・頚部脊柱管狭窄症
頚部脊柱管狭窄症は、主に上肢に症状が出ることが多いようです。
肘から指先にかけて、しびれや痛み、脱力感といった神経症状が現れることがあります。
両側の腕に出る方もいらっしゃれば、片側の腕だけに出る方もいらっしゃいます。
脊柱管の狭窄が進行することで、握力が低下し、箸を動かしたり、裁縫をしたりといった手先の細やかな動作に支障が出ることがあります。
また、肩や首まわりの筋肉が張り、肩こりのような症状を伴う場合もあります。
・腰部脊柱管狭窄症
腰から足にかけて、しびれや痛みが現れることがあります。
腰痛はそれほど強くはなく、安静にしているときはあまり症状がみられない場合もあります。
しかし、立つや歩くなどの動作をすると、お尻から太もも、ふくらはぎなど下肢に痛みやしびれが出て、歩きにくさを感じることがあります。
この症状は、「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれており、長い距離を連続して歩くことが難しくなります。
さらに腰部脊柱管狭窄症が進行すると、足に力が入りにくくなることがあります。
また、尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れやすくなったりもします。
これは馬尾神経が圧迫されるためだと考えられています。
馬尾神経が圧迫されているケースでは、保存療法で対処できないことが多く、手術を検討しなければならない場合もあります。
明日から実践できる脊柱管狭窄症の対処法・予防法
脊柱管狭窄症の対処法
●頚部脊柱管狭窄症
・安静にする
首を後ろに反らすと、症状がひどくなることがあります。
痛みが出ているときは、無理に首を動かさないようにしましょう。
・首のストレッチを行う
首まわりの筋肉を伸ばすことで神経の圧迫を軽減し、痛みやしびれの緩和を図ります。
痛みが強く出ない程度に、ゆっくりと首をストレッチしましょう。
・首を温める
首を温めることで、神経の血行が良くなり、一時的に痛みが和らぐ可能性があります。
タートルネックやネックウォーマーなどを活用し、首を冷やさないようにしましょう。
38℃〜40℃のぬるめのお湯に首までじっくり浸かることも、血行促進につながります。
●腰部脊柱管狭窄症
・血行を促進する
神経の血行が良くなることで、一時的に症状の改善が期待できます。
使い捨てカイロで温めたり、湯船に浸かったりして、腰を温めましょう。
ただまれに、神経の異常が起きており、温めると痛みが強まることがあります。
そのような場合は、温めずに様子をみましょう。
・適度な腰の運動
痛みを警戒するあまり、運動しない状態が続くこともあるかと思います。
しかし、運動不足は腰を支える腹筋や背筋といった筋力が低下し、さらに腰に負担がかかってしまいます。
そして、腰部脊柱管狭窄症の場合は腰を真っ直ぐに伸ばしたときに痛みが出やすくなります。
そのため、腰を少しかがめるような姿勢でできる運動がおすすめです。
自転車漕ぎは、痛みが出にくく、腰の筋肉を刺激できる良い運動になります。
また、水中ウォーキングも、浮力によって腰への負担を軽減することができます。
・寝方を変える
仰向けで足を伸ばした状態で寝てしまうと、足の方に骨盤が引っ張られ、腰に痛みが出ることがあります。
そのため、膝を立ててその隙間にクッションを入れたり、横向きで丸まって寝ると、少し楽になるといわれています。
痛みの出にくい体勢を探し、十分な睡眠を取りましょう。
脊柱管狭窄症の予防法
●頚部脊柱管狭窄症
・正しい姿勢を保つ
因果関係は明らかになっていませんが、頚部脊柱管狭窄症は、ストレートネックが関係しているともいわれています。
ストレートネックが生じる原因としては、長時間のデスクワークや車の運転、パソコン、ゲームの使用などが考えられます。
長時間同じ姿勢を続けなければならないときは、1時間に1回休憩を取るようにしましょう。
・枕を見直す
枕が合っていないと、寝ているときも首に負担のかかる姿勢となってしまいます。
後頭部への圧迫感が少なく、頭を乗せたときに首が丸まったり反ったりしない高さのものを基準として選ぶようにしましょう。
・ファッションを見直す
ハイヒールや重いネックレスが首に負担をかけることがあります。また、同じ側の肩ばかりにショルダーバックをかけ続けていることも、首にとって良くないと言われています。首に負担のかかるファッションをしていないか一度振り返ってみましょう。
●腰部脊柱管狭窄症
・転倒対策を行う
腰部脊柱管狭窄症は、転倒をきっかけに発症することもあります。
転倒は、筋力の低下といった身体的要因も関係していますが、靴や床の状態といった外部的要因も影響しています。
足腰の衰えを感じる方は、
・脱げやすい靴は履かない
・小さい段差をなくす
・夜間トイレに行く際は足元を照らす
・床にものを放置しない
など、転倒対策を行いましょう。
・腹筋を鍛える
腹筋は、背骨を真っ直ぐに立たせるために重要な働きをしています。
背骨を真っ直ぐにさせるには腹筋が大切です。
日頃から、腹筋を鍛えましょう。
簡単なストレッチは、次の通りです。
まず、仰向けに寝転び、膝を曲げて大きく息を吸い込みます。
そして、ゆっくり息を吐きながら、おへそに向かって頭を上げます。
息を吐いたら元の位置に戻ります。
この動きを1セット10回、時間があるときに続けてみましょう。
BODY LABの【脊柱管狭窄症】アプローチ方法
高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症であり、推定患者数は約580万人といわれています。
加齢や仕事による負担、背骨が変形することで脊柱管が狭くなります。
そのため、中の神経が圧迫されて血流が悪くなり、腰や足の痛み、しびれなどの症状が起こります。
当院では脊柱管付近の関節を調整することによって脊柱管の環境を整え出現する問題の解決を図っていきます。
著者 Writer
- 伊沢 大地(イザワ ダイチ)
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整体
当院のご紹介
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BODY LAB
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