デジタル機器の普及で眼精疲労が増加しています
仕事でも家庭でも、パソコンやスマホ、ダブレットといったデジタル機器を使う機会が増えています。
デジタル機器を使うときは、目と画面との距離が近いため、毛様体筋が酷使され、眼精疲労になりやすいと言われています。
「目がショボショボする」「まぶたが重だるい」といった症状が慢性化している方は、単なる疲れ目ではなく、眼精疲労を疑った方がいいかもしれません。
眼精疲労は回復しにくいため、早めのケアが必要です。
こちらでは、眼精疲労の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- パソコンをみていると目がかすむ
- 朝起きたときからすでに目が疲れている
- まぶたの痙攣が落ち着かない
- いつも目が充血している
疲れ目と眼精疲労はどのように違うのでしょうか
目の構造と役割
●目の仕組み
目は、視覚情報を脳に伝達する重要な器官です。
目に入った視覚刺激は、角膜から水晶体を通って網膜に映し出されます。
そして、視神経を通じて脳に伝達され、ものがみえていると認識できます。
カメラで例えると、角膜と水晶体はレンズです。
その間にある虹彩は、光の量をコントロールする絞り、網膜はフィルムの役割を果たしています。
ピントは、水晶体と繋がっている毛様体筋の収縮によって調整されています。
●目のピント調節機能
毛様体筋は、弾力のある水晶体を引っ張ったりゆるめたりして、ピントを調整しています。
遠くをみつめているときは、毛様体筋がゆるまり、水晶体が薄くなります。
一方で近くをみつめているときは、毛様体筋が収縮して、水晶体が厚くなります。
そのため長時間、近くのもの見続けていると、毛様体筋の緊張状態が続き、目が疲れやすくなります。
眼精疲労の原因と症状
眼精疲労の原因
●眼精疲労とは
眼精疲労は、単なる疲れ目とは異なり、休養を取っても十分に回復できない状態のことを指します。
眼精疲労の原因は、主に筋疲労と神経疲労だと言われています。
具体的には次のようなことが、眼精疲労をもたらす原因だと考えられています。
●長時間のスマホやパソコンの使用
スマホやパソコンは、今や現代人にとって必須のツールです。
仕事ではもちろんのこと、ご自宅でもスマホやパソコンを使っている方は多くいらっしゃいます。
パソコンやスマホをみるときは、手元にピントが合うため、毛様体筋が緊張しやすくなり、眼精疲労につながります。
●度の合っていない眼鏡やコンタクトレンズの使用
近視や遠視の場合、ピントが合いにくくなるため、眼鏡やコンタクトレンズを使われるかと思います。
このとき、適切な矯正ができていない場合、目の筋肉が疲労しやすくなり、眼精疲労につながります。
また、近視や遠視を放置した状態で日常生活を送っていると、ピントを合わせようと毛様体筋の緊張により、眼精疲労を引き起こすことがあります。
●ストレスなどによる自律神経の乱れ
自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、くつろいでいるときに優位になる副交感神経があります。
目のピントは、交感神経と副交感神経が切り替わることで調整されます。
近くをみるときは、副交感神経が優位になります。
しかし、仕事中は、交感神経が活発な状態です。
交感神経が優位な状態である仕事中に、パソコン作業でモニターを近くでみてしまうと、次第に自律神経のバランスが崩れ、眼精疲労が起こりやすくなります。
眼精疲労によって引き起こされる症状
●眼精疲労の特徴
眼精疲労と疲れ目を勘違いされる方は少なくありません。
もし、次のようなことに心あたりがある場合、それは眼精疲労によるものかもしれません。
・目の奥が痛い
・目がかすむ
・目が乾きやすい
・目が充血する
・まぶたが痙攣する
・まぶたが重い
●眼精疲労によって引き起こされる全身症状
目を長期にわたり酷使すると目の筋肉はもちろん、全身の筋肉も緊張します。
そのため、次のような症状を引き起こす場合があります。
・頭痛がする
・肩こりがひどい
・吐き気を催す
生活に取り入れたい眼精疲労の対処法・予防法
眼精疲労の対処法
●目のストレッチ
目のストレッチをして、血行を促進しましょう。
パチパチとまばたきを意識的に繰り返します。
そして、ゆっくりと「の」の字を書くようにぐるぐると眼球を回しましょう。
ただし、激しく眼球を動かしまうと、硝子体線維が引っ張られて、網膜が破け、網膜剥離を起こすことがあります。
そのため、目のストレッチは、くれぐれも無理はせずに、心地よい程度で留めておきましょう。
●蒸しタオルを目に乗せる
蒸しタオルやホットアイマスクを目の上に乗せましょう。
温めることで、血行が良くなり、目のまわりの筋肉のこりがほぐれやすくなります。
また、目のまわりには、副交感神経を優位にするツボがあります。
そのため、目のまわりを温めることでリラックス効果も期待されます。
●しばらく遠くを見る
近くを見続けると、毛様体筋が緊張し、こり固まりやすくなります。
パソコンやスマホを長時間操作する方は、1時間に1回程度遠くをぼんやりと眺め、毛様体筋をゆるませましょう。
●意識的にまばたきをする
パソコンやスマホ画面の見過ぎはまばたきの回数が減ってしまい、眼精疲労につながります。
眼精疲労を感じるときは、意識的にまばたきを増やしましょう。
●メガネやコンタクトの度数を見直す
目に合わない度数のメガネやコンタクトを使い続けていると、目に負担がかかり、眼精疲労がひどくなってしまうこともあります。
メガネやコンタクトレンズの度数を何年も変えていないという方は、度数が適切かどうか眼科や眼鏡店で一度確認してもらいましょう。
●コンタクトをつける時間・回数を減らす
コンタクトレンズは、目の表面を覆う涙を吸い取るため、ドライアイを招くことがあります。
眼精疲労があるなかで、コンタクトレンズの着用は、ドライアイがひどくなり、悪循環に陥る恐れがあります。
目の健康のためにも、仕事中はメガネ、休みの日はコンタクトレンズといったように、コンタクトを装着する時間や回数を減らしてみましょう。
眼精疲労の予防法
●パソコンの使用環境を改善する
仕事や家庭でパソコンをよく使う方は、使用環境を改善しましょう。
・椅子の高さ
椅子の高さが適切かどうかは、座ったときに膝から足先までの体重を踵(かかと)に掛けられているかがポイントになります。
椅子に深く腰掛け、膝と股関節の角度を90度に曲げたときに、足裏全体が床に接するかどうか確認してみましょう。
もし、足裏が地面についていなかったり、踵が少し浮いている場合は椅子の高さを下げましょう。
・モニターの位置
目とモニターの間は、40cm以上確保しましょう。
モニターを見上げるような姿勢は目を疲れやすくします。
そのため、視線はモニターの正面もしくは鼻がモニターの中央になるように高さを調節しましょう。
・部屋の明るさ
モニターと周囲の明るさに差があると、目の調節機能に負担がかかりやすくなります。
パソコンを使用するときの室内の明るさは、新聞が読める程度の300〜500ルクスが理想だと言われています。
また、モニターに反射する光は、目の疲れにつながります。
太陽光が差し込む場合は、カーテンやブラインドを使い、光が反射しないように工夫しましょう。
●適度に目を休める
長時間、モニターやスマホ画面を近くで見続けていると、毛様体筋が緊張して眼精疲労が起こりやすくなります。
パソコンやスマホを使うときは、1時間に1回休憩を取り、目のストレッチをしたり、遠くをみつめたりしましょう。
●目の乾燥対策をする
目が乾くと、眼精疲労を感じやすくなります。
特に、冬場は空気も乾燥するため、目も乾きやすくなります。
加湿器を置いて部屋の乾燥を防ぎましょう。
暖房の風に直接当たらないようにすることも、目の乾燥対策になります。
それでも、目の乾燥を感じるときは、意識的にまばたきの回数を増やしてみましょう。
BODY LABの【眼精疲労】アプローチ方法
リモートワークの普及に伴い、パソコン作業をする方が増えてきているために頭部を前傾する姿勢が増えています。
頸部には感覚の受容器があります。
頭を前傾した状態が長時間続くと頸部にストレスがかかり、受容器が誤作動を起こします。
すると、「目がかすむ」「見えにくい」「まぶしい」「疲れやすい」といった症状が出てきます。
当院ではこの受容器を正常に戻すために関連している頸椎を手技や特殊な器具を用いて調整し正常な状態に戻していきます。
著者 Writer
- 伊沢 大地(イザワ ダイチ)
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当院のご紹介
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