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産後骨盤矯正

産後の女性は、骨盤をケアしましょう

骨盤は、内臓を守る骨格です。
背骨の土台となる骨格ですが、内臓生殖器を保護しており、女性の妊娠・出産とも深く関わっています。

骨盤まわりの靭帯は、妊娠中にゆるみやすい傾向があります。
産後は、正しい位置に戻すためにケアが必要な方もいらっしゃいます。

こちらでは、骨盤の役割や産後骨盤矯正の内容、期待される効果などについて詳しくご紹介します。

目次

このようなことに悩まされていませんか?

  • 出産したのに体重が減らない
  • 妊娠中から腰痛がひどい
  • 恥骨のあたりに痛みを感じる
  • 慢性的な疲労感に襲われる

妊娠すると骨盤はどのように変化するのでしょうか

骨盤について

女性は妊娠し、出産が近づくとと心身ともに変化をしていきます。
そのひとつに「骨盤」があります。
骨盤周辺の靭帯は、出産が近づくと少しずつゆるみ骨盤を開きやすくし出産を助けます。
この靭帯のゆるみは、産後時間をかけて少しづつ硬くなりもとの状態に戻っていきます。

まずは、骨盤の構造からみていきましょう。

●骨盤の構造

左右の寛骨と仙骨、尾骨の3つの骨から構成されています。
仙骨と寛骨の一部である腸骨が組み合わさった部分は、「仙腸関節」と呼ばれており、可動域が数ミリ程度しかありません。
しかし、上半身と下半身をつなぐ重要な関節で、衝撃を分散させたりする重要な役割を担っています。

●骨盤のゆがみとは

骨盤は「ゆがむ」と表現されることがあります。
しかし、骨盤を構成する骨そのものがゆがむわけではありません。
「骨盤がゆがむ」状態は、一般的には骨盤まわりの筋肉や靭帯といった組織がゆるんでしまったことを指します。

●妊娠・出産期の骨盤の状態

女性が妊娠すると「リラキシン」という女性ホルモンが分泌されます。
その作用により骨盤まわりの筋肉や靭帯がゆるみ、出産時に赤ちゃんがスムーズに産道を通れるようにするためです。
しかしリラキシンは、出産に関わる靭帯だけでなく他の靭帯もゆるめてしまう作用があります。
加えて、妊娠中は体重が10kg前後増え、体型が急激に変化します。
このような関節のゆるみと体重の増加によって、妊娠・出産期は気づかぬうちに骨盤まわりに負担がかかっていることもあります。

●産後の骨盤の状態

産後しばらくは、リラキシンの影響が残り骨盤まわりの筋肉や靭帯がゆるんだ状態が続くといわれています。
次第に元に戻ろうとしますが、出産で大きなダメージを受けたことで、骨盤のゆるみが解消できないケースもあります。

骨盤の緩みが引き起こす症状

骨盤がゆるむことで、次のような症状が引き起こされることがあります。

●むくみ

骨盤がゆるむことで、内臓の位置が下がることがあります。
すると、内臓機能が低下し、血液の循環が悪くなり、全身がむくみやすくなります。

●尿漏れ

骨盤がゆるむことで、内臓を支えている骨盤底筋群の張りが失われることがあります。
骨盤底筋群は、尿や便を貯めたり・出したりする排泄の機能にも関わっており、骨盤底筋群の働きが低下すると、尿漏れが起こりやすくなります。

産後骨盤矯正の内容と期待される効果について

産後骨盤矯正について

女性の骨盤は妊娠・出産の影響を受けやすいため、丁寧なケアが求められます。
骨盤のゆるみで着目するべき点は、仙腸関節です。
産後骨盤矯正では、主に仙腸関節に働きかけ、本来の身体のあり方に戻るよう促します。
産後数ヶ月は、靭帯がゆるみやすい状態となっているため、早めの施術がおすすめです。
産後骨盤矯正とはどのような施術なのか詳しくみてみましょう。

●産後骨盤矯正の内容

産後骨盤矯正は、手技を中心とした施術です。
主に、上半身と下半身をつなぐ仙腸関節が本来の機能を取り戻せるように働きかけていきます。
では、どのようにして仙骨関節の状態を確認するのでしょうか。
実は仙腸関節が緩んでいるかどうかは、レントゲンMRIでは確認することが困難です。
整骨院・接骨院では、実際に仙腸関節をひねったり圧迫したりしながらどのような状態になっているのかを確かめます。
また、ワンフィンガーテストという方法が使われることもあります。
腰痛の症状がある方は、痛みを感じる部分を指先で示してみましょう。
指をさした部分が尾骨の斜め上あたりである場合、仙腸関節のゆるみがあるかもしれません。

また、手技での施術が基本ですが、場合によっては背骨に働きかけるために調整器具を使うこともあります。

●産後骨盤矯正を行う時期

産後骨盤矯正は体調が安定していれば、いつでも行えます。
しかし、出産後はリラキシンの分泌が減り、次第と靭帯が硬くなっていくため
開始する時期が遅れると回復までに時間がかかることがあります。
そのため、産後に体調が整い次第、できる限り早めに施術を始めることがおすすめです。

また、「産後骨盤矯正」と聞くと、産後にしか行えない印象を受けますが、実はそうではありません。
産前からでも施術は可能です。
妊娠中は、お腹も徐々に大きくなり、身体のバランスがめまぐるしく変化する時期です。
当然、子宮を守る骨盤もお腹の中の赤ちゃんのためにどんどん緩んでいき、出産に備えます。
このように出産に向けての準備が進んでいくと、身体の一部に負担が集中し、腰痛やむくみといった症状が出てくるかもしれません。
妊娠中に仙腸関節の動きを正すことで、身体のトラブルを最小限に抑え、出産に向けての準備をサポートしていきます。
さらに、産前に骨盤矯正を行えば、骨盤のバランスが整いやすくなり、産後に生じる不調の軽減にも役立ちます。

産後骨盤矯正に期待できる効果

産後骨盤矯正には、次のような効果が期待されます。

●尿漏れの改善

出産を機に現れる尿漏れは、「腹圧性尿失禁」である可能性があります。
腹圧性尿失禁とは、重いものを持ち上げたり、くしゃみ・咳をしたりしたときに、お腹に力が入り、尿漏れを起こしてしまう状態です。
腹圧性尿失禁は、尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)を含む骨盤底筋群という骨盤底にある筋肉の集まりが緩むためだと言われています。
産後骨盤矯正によって、骨盤まわりの筋肉や靭帯を引き締めることで、くしゃみや咳をするたびに気にする心配が軽減されます。

●全身のむくみの改善

骨盤は、上半身と下半身をつなぐ骨格です。
仙腸関節が緩むことで、全身のバランスが崩れ、身体がむくみやすくなります。
産後骨盤矯正をすることで、下肢の筋肉が正しく動きやすくなり、全身がスッキリとします。

●妊娠・出産で受けたダメージの修復

妊娠・出産は、大きな身体の変化を伴い、ときには身体に大きなダメージを与えることもあります。
まさに出産は命懸けで、出産で受けるダメージは「交通事故レベル」と表現されるほどです。
産後には、「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれる時期があります。
産褥期は、出産後に身体が妊娠前の状態に戻るまでのおよそ6〜8週間のことです。
この時期は、まだまだホルモンバランスも整わず、心身ともに不調に陥りやすいと言われています。
早期に産後骨盤矯正を行うことで、妊娠・出産で受けたダメージの修復を促し、身体の回復をサポートします。

●自律神経の安定

産後は、慣れない育児に追われ、寝る時間も取れず、マタニティブルー産後うつといった精神な不調に悩まされる方も少なくありません。
産後骨盤矯正では、調整器具を使って背骨にもアプローチすることがあります。
背骨には、交感神経と副交感神経から成る自律神経が通っているため、背骨を刺激することで、自律神経のバランスが整い、自律神経の働きが安定しやすくなります。
自律神経が安定すると、気持ちも落ち着きやすくなり、精神的な不調も起こりにくくなると言われています。

BODY LABの【産後骨盤矯正】

産後の骨盤ダメージの多くは早めの対処が必要なことが多いです。
腰や背中の痛みはもちろん、うつ症状イライラ感など不定愁訴も出現します。

当院の産後骨盤調整は原因の根本である骨盤を調整することにより症状の緩和改善を図ります。
施術内容では特殊的手技により骨盤、腰痛、股関節などの関節を処置します。
そして、筋組織や軟部組織に対して専用器具を使用しトリートメントしていきます。

また、骨盤の問題から肩から指先の問題も出る場合もあります。
その際は必要に応じて各部位の処置をしていきます。

産後の不調でお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。

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伊沢 大地(イザワ ダイチ)

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